君がうたう七つの子

でも僕はそのことを彼女に伝えることはしなかった。

彼女達も、彼らも、悩み苦しんで、そのうえで出した答えだろうから。

まさか、それがレイにとっては裏目に出てしまっているとは思ってもいないだろうけど。

それを責めることは僕にはできないし、するべきでもないだろう。

これはレイと彼女たちの問題であって、悲しいかな僕はただの部外者に過ぎない。

まぁ、でもそこで終わるわけにはいかないこともあるので、そこには臨機応変、首を突っ込むつもりだが。

部外者の立場で、当事者の様な顔をして割り込んでやるつもりだが。

しかし、今回はそれに当てはまらないので僕は大人しく立ち去ることにする。

新学期になったらよろしくと声をかけて。