君がうたう七つの子

またでてきた言葉に僕はますます眉を寄せる。

そんな僕を見て、少しおかしそうに笑う彼女は、今まで向かい合っていた僕に背を向けて、お供えの前に膝をつく。

「クラスのみんなと、と言うよりレイの友達みんなとかな。

約束したの。

レイに少しでもいい報告ができるように、それぞれのベストを尽くそうって。

それで、次来るときは皆が一生懸命やって、受験を乗り越えたときにこようねって。

だから、それまでは我慢して頑張ろうって」
まぁ、私は我慢できなくてきちゃったけど

そう言って笑っているであろう彼女に、僕はそっかとしか言えなかった。

ふつふつと怒りがわいてきて、他に何かを言ったら余計なことを口走ってしまいそうで。

正直、そんなこと約束しないでレイに会いに来てくれていたらよかったのにと思っている。

そうすれば、レイはあんなにも哀しむことは、忘れられていると恐れることは無かっただろうから。