君がうたう七つの子

見知らぬ少年に独白するほど、レイのお父さんは追い詰められていた。

レイの死に。


僕は彼の話を聞くことが正しいのかもわからないまま、そこに居た。

レイがいるのかも、いないかもわからない場所で、レイに許可もなく彼女の話を聞き続けた。

話を無理矢理終わらせることもできたし、それこそ力ずくでも、そこから走って逃げだすこともできたのに、僕はそれをしなかった。

出来なかった。

体と心が引き裂かれているような気分だった。

心では、レイが嫌がるかもしれない。

せめてレイ自身の口からきけばいいと思っているのに、僕は動かなかった。

いや、どんなに言い訳しても意味がないか。


僕がここにいて、話を黙って聞いていたこと。それがすべてなのだから