そよそよ





夏が近くなったことを知らせる風。



それは、とても心地いい。




そんな風に俺は包まれて、ふっと目を閉じる。




お気に入りの木の下で





いつも通りに、深い眠りにつく。






これの繰り返し。





これが日課になった、朱雀葵、17歳。



高校2年目。