隣に住むのは『ピー…』な上司

ビックリして目が丸くなった。

課長が私の番号を知っている!?

どうして?



「も…もしもし……」


ドキドキしながら電話に出ました。
課長の顔が思い浮かんで、どんな顔でかけてきたんだろう…と考えた。


「白鳥くんか?」


オフィスで聞く時と同じ声がします。


「はい。そうです」


緊張しながら答えた。


「ピーチのことで困ってないかと思って電話した」


やっぱりそうか。…と言うか、それ以外の何がある。


「そうですか。今のところ、すごく困ってはいませんけど……」


それより聞きたい。
どこから私の番号を聞きだした?


「ならいい。昨夜と違って俺が横にいないから餌も食べないんじゃないかと気になったんだ」

「大丈夫です。餌はちゃんと食べてました。新聞紙も今替えたとこだし、これから水を替えようかとしてたところです」


事業報告みたいな気がしてきました。

色気も何もない感じがするのは、課長も私も無駄なことを言わないせいかもしれない。


「薬は?飲んでくれそうか?」

「わかりません。少し落ち着かないみたいだし、飲んでくれなかったらどうしようと思っていたところではあります」


カゴに近づいて話していたからか、ガサガサと金属音が聞こえたみたい。


「警戒してる感じだな」


やっぱり…と小さな呟きが聞こえる。



「白鳥くん」

「はい、何でしょう?」