日々お世話をしている人の言葉を信じた。
一通りの世話を習って、実際に餌をあげてみることにしました。
「ピーチ、おいで」
丸くなっている小鳥に話しかけました。
けれど、聞いたこともない声に小鳥は全く反応を示しません。
「やっぱりムリです」
諦めるのは早い。
ダメだと思うとすぐに手を引きたくなる。
「諦めるなよ」
課長は私の側に近づき、カゴの外をノックした。
「ピーチ」
優しい声色に驚きました。
課長に振り向き、横顔を眺めていたら……
「ほら来たぞ」
声に導かれて向きを変えた。止まり木にいた小鳥が私の持っているヒマワリの種に食い付こうとしている。
くちばしが開いた。
それに合わせて指を離してみました。
パキッ!と音を立てて実を齧った。
クチバシを上手に動かしながらパクパクと飲み込んでいく。
「食べたっ!」
思わず大きな声を発してしまった。
小鳥はビクつき、『ギギッ』と声を上げた。
「驚かすなよ。食べてもらえなくなるぞ」
課長が笑いを噛み締めました。
そんな声を聞いたのも初めてだったので、つい顔を確かめてしまった。
「何だ?」
いつもと表情が違う。
のっぺらぼうでもなく、どこか優しい雰囲気がしている。
「……いえ、何でもないです」
目線を逸らして前を見た。
餌を飲み込んだ小鳥は、満足そうにくちばしで胸を突っついている。
一通りの世話を習って、実際に餌をあげてみることにしました。
「ピーチ、おいで」
丸くなっている小鳥に話しかけました。
けれど、聞いたこともない声に小鳥は全く反応を示しません。
「やっぱりムリです」
諦めるのは早い。
ダメだと思うとすぐに手を引きたくなる。
「諦めるなよ」
課長は私の側に近づき、カゴの外をノックした。
「ピーチ」
優しい声色に驚きました。
課長に振り向き、横顔を眺めていたら……
「ほら来たぞ」
声に導かれて向きを変えた。止まり木にいた小鳥が私の持っているヒマワリの種に食い付こうとしている。
くちばしが開いた。
それに合わせて指を離してみました。
パキッ!と音を立てて実を齧った。
クチバシを上手に動かしながらパクパクと飲み込んでいく。
「食べたっ!」
思わず大きな声を発してしまった。
小鳥はビクつき、『ギギッ』と声を上げた。
「驚かすなよ。食べてもらえなくなるぞ」
課長が笑いを噛み締めました。
そんな声を聞いたのも初めてだったので、つい顔を確かめてしまった。
「何だ?」
いつもと表情が違う。
のっぺらぼうでもなく、どこか優しい雰囲気がしている。
「……いえ、何でもないです」
目線を逸らして前を見た。
餌を飲み込んだ小鳥は、満足そうにくちばしで胸を突っついている。

