隣に住むのは『ピー…』な上司

頼む!と言って手を合わせた。

大袈裟な課長の姿を目にして疑問を投げかけてみた。


「マズいって何がですか?命の危険でもあるんですか?」


それなら余計に預かりたくない。
預かっている間に死なれたりしたら私の方がイヤな思いをする。


「死んだりしないよ、ただ、ちょっと俺的にマズい」

「課長的に?」


さっぱり意味がわかりません。


困ったように肩を落としました。

本来ならここで世話して欲しい理由をきちんと述べるべきなんでょうけれど。


「出張へ出かける時はいつも同じ所へ預けてたんだ。でも、今回だけはどうしてもそこへ連れて行けない」


理由はピーチが風邪を引いてるからなんだそうです。


「病気になったと教えたくない。バレるとマズい」


「はっ!?」


マズいってどういうこと!?

隣に住んでる部下は良くて、そこはマズいの!?


「課長、頼られても困るんですよ」


この際、きちんとしておこう。
課長と小鳥の生活に、私を巻き込まないで欲しい。


「私もピーチちゃんのことは心配です。だからこそ今日は、仕事を休んでまで病院に連れて行きました。
でも、世話をするのは別問題。いつも連れて行く場所がダメなら他を探して下さい」


頼みますから。
ホントにお願い。



そんな気持ちで目を見た。
課長は悲しそうな顔をして、視線をスルッと外しました。