隣に住むのは『ピー…』な上司

「俺だって出来れば他を当たりたいんだ。だけど、ピーチは今風邪を引いてる。
俺が引かせたんだからその点は悪いと思うよ。けど、他に連れて行ける場所が思いつかない」


「ネットとかで調べればいいじゃないですか。何なら私が検索します!」


ペットホテルで調べればいいはず。

ポケットからケイタイを取り出し、アプリを押そうとしたら。


「待った!」


ケイタイを押さえつけられました。


「風邪を引いてる鳥をペット屋が預かる訳がないだろう。大体もう閉店に近いし、今更だからかけるな」

「かけるな…って、じゃあピーチちゃんはどうするんですか!」


半ば怒りながら言い返した。
横暴なのは課長だけれど、私だって負けてられない。



ググッとケイタイを握りしめ合う。
どことなく似ているような気がしていたけれど、こういうのは似なくてもいい。


課長は私の顔を上から睨んだ。
睨まれたのが上司だからって、簡単には引き下がれない。


「課長がいない間に何かあったらどうするんです!私は小鳥の世話なんてしたこともありませんよ!?」


任されても困る。
命を預かる自信なんて私にはない。


「世話の仕方なら教えてやる。たった4日程度なら君にもできる!」


ケイタイを間に押し問答を繰り返し、結局、課長が先に手を離した。



「頼むから今回だけは聞いて欲しい。ピーチをこれ以上弱らせるとマズいんだ」