隣に住むのは『ピー…』な上司

「ピーチはいいね。いつもあんなふうに優しくしてもらってるんだね」


プラケースの中にいる小鳥に話しかけた。

眠りから覚めた小鳥は、翼を膨らませたままの格好でいる。

中に入れられたハンカチが気に入った様子で、潜り込んだり突いたりして遊んでいる。



「少し元気出てきた?」


羨ましいな、小鳥は。

あのクールでイケメンな課長に守られて、日々愛を贈られているーー。


私は誰にも愛されない。

愛される前に、きっと恐怖で怯えてしまうばかりになる。


だから、ホントは頼られても困る。

課長との接点はなるべく少なくして欲しい。



「もう風邪なんて引かないでね」


飼い主のうっかりなミスが引き起こした接点。


そんなことを小鳥に呟いた夜、再び課長に頼まれました。