隣に住むのは『ピー…』な上司

課長には接点を持って欲しくない。でないと私は、自分が惨めで仕方ない。

課長と私は家族じゃない。血を分けた子供もいないし、付き合いもまだ浅い……」


言えば言うほど惨めになる。
やっぱり私は一人きりだと認めているようなもんです。


課長とは、心も体も全然触れ合ってない。
何もかもまだ、始まったばかりだからーーー。


「素顔を知っている人達と接点を持つなら好きにして。そっちへ行って、二度と私の部屋に来ないで下さい。
仮面を付けられたまま来られても迷惑です。夫やパパをしたいならどうぞ勝手に。

課長がどう思っているのか知らないけど、子供にはやっぱり父親が必要だと思います!
私は一人が慣れてる。課長がいてくれなくても大丈夫です。

もなちゃん達と家族になって。きっとそれが、課長の為にもなります……」


懺悔しなくてもいいの、もう。

辛さをごまかし続けなくもていい。

課長の心は家族の方へ向いてるんでしょう。


もう良くわかったから……。



目線を逸らさずに課長の顔を睨んだ。
何も言い出せない課長を見て、(やっぱりそうなのか…)と悲しくなった。


ぐっと涙が押し寄せそうになり、慌てて課長の顔から目を退けた。
そのことを待っていたかのように、課長が声を発しました。



「いい加減にしろよ。あの二人と暮らす方が俺の為になると本気で思ってるのか!?愛情も感じない奴らと、生活を共にしろって言うのか!?」