隣に住むのは『ピー…』な上司

「やだっ!!」



「藍……」


大きな声で反対したから課長の目が丸くなりました。
その彼を睨んで、ぎゅっと唇を噛みしめた。



「課長が良くても私はイヤです。もなちゃんともあの人とも、関わりを持たないで欲しい」


心が狭い。
私は自分が大キライだ。



「課長の周りでウロつかれるのがイヤなの。だって私は課長にまだ何も……」


言ってる側から涙が溢れだした。
止めどなく溢れだしたから何も言い出せなくなってしまった。



「もういいです。好きにして!」


洗濯物の入ったカゴを引っ掴んで部屋に入った。
カーテンを閉めて(バカなことを言った……)と反省した。



子供以上に子供だ。

私は自分が一番バカだと思うーー。



反省しながら洗濯物をカーテンレールに干しました。

ベランダで私に怒鳴られた課長は、今頃きっと憤慨しているかもしれません。



(仕事休みたい……)



ズル休みする若い子達の気持ちがわかった。

誰だって気持ちが外へ向かない日がある。


ーーでも、休むわけにもいかずオフィスへと向かった。

昨日とは違って静かな私に、真由香が「大丈夫?」と聞いてきた。



「具合悪そうよ。頭痛でもするんじゃない?」


早退したら?と勧める。


「平気。痛いのは頭じゃないの」


心が痛くて仕方ないだけ。

感情の赴くままにシットを見せた自分がイヤになっているだけだ。