伊勢くん!

やはり今日はやめといたほうがよかったのではないのか…

運転している先輩の身体に雪が積もっていく。

「寒くないですか?」

「そーでもないよ。」

先輩は優しく答えてくれた。


目的地につくとまだ時間には余裕があった。

すると先輩は近くにあった自販機の方へ向かい、何かを購入した。

温かいカフェオレだった。

「寒かったでしょ?これ飲んでバイト頑張って!」

私はこの時はじめて、冬が寒くないと思った。