「なんかすいません…。」

「いいよ別に、俺がお礼したかったし。」

私たちは今ニケツしている。
近い距離感、すれ違う友人たち…。
緊張で心臓がうるさくなった。


他愛もない会話をし、私たちは目的地についた。

「送っていただいてありがとうございました!」

「いえいえ、バイト頑張ってね!」

こうして私たちは別れた。

この時の私は、便利な足が出来たな。と思っていた。