慌ただしく足音は教室に近づき、そして後ろの飛びらぎ開き、男が教室内に向けて宣告する。


「これが何かわかるだろ?わかったら大人しくしていろ。」

暗色系の服を纏った三人の男達…そしてそれぞれの手には映画でよく見る様な拳銃。 


廊下からは慌ただしい足音、他の教室からは悲鳴や怒声が聞こえていたが次第にそれも静まり、思い沈黙が教室を支配する。


「白虎4より本部へ、問題なく予定の教室を制圧。」

三人の男のうちリーダー格の一人が無線で報告を始める。 


無線から何か聞こえるが残念ながら内容はほとんど聞きとれない。


報告を終えた男達は呆然としていた教師を手錠で拘束し、一人がどこかへと連れていった。 




「これって…冗談なんかじゃないよな…も、もしかしてこれってテロ…なんかな?」
そう新井が緊張した面持ちで囁いてくる。