「出発しまーす」
九時のチャイムと同時に、一年一組の担任が手を挙げた。ぞろぞろと歩き出す生徒達。『じゃあね』と手を振っていく女子もいれば、功のようにだるそうに足を引きずって歩く者も。
「あーあ、なんで高校生にもなって遠足なんてあんだよ」
功が呟くと、すかさず匡が言った。
「学校案内に載ってたぞ? 一年生時に歩行遠足があるって」
「そんなのいちいち見てねーよ」
「じゃ、見てねーお前が悪いな」
チッ、と小さく舌打ちする功を見て、萌果は笑いを噛み殺す。
功の黒いリュックには、可愛らしいクマのぬいぐるみがぶら下がっていた。中高生女子に人気のキャラクターだ。
九時のチャイムと同時に、一年一組の担任が手を挙げた。ぞろぞろと歩き出す生徒達。『じゃあね』と手を振っていく女子もいれば、功のようにだるそうに足を引きずって歩く者も。
「あーあ、なんで高校生にもなって遠足なんてあんだよ」
功が呟くと、すかさず匡が言った。
「学校案内に載ってたぞ? 一年生時に歩行遠足があるって」
「そんなのいちいち見てねーよ」
「じゃ、見てねーお前が悪いな」
チッ、と小さく舌打ちする功を見て、萌果は笑いを噛み殺す。
功の黒いリュックには、可愛らしいクマのぬいぐるみがぶら下がっていた。中高生女子に人気のキャラクターだ。



