雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~

「伊万里、辛くなったら無理しないで休んでいいからね?」


「うん、ありがと」


「足が痛くなったりしたら、すぐ言うんだよ?」


「うん」


 そんな会話に、功が割って入る。


「平野、疲れたら匡におんぶしてもらえば? こいつ野球部で鍛えてっから」


「そこは『俺が』って言うとこでしょ!」


「匡の方がタッパあんじゃん」


「おんぶするのにそれ関係ある?」


 あぁまた始まった、と伊万里は思った。萌果も功が嫌いなら無視すればいいのに、それが出来ないのだ。