雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~

 同い年なら、穂香のように一緒に修学旅行に来れたのになーー。

 匡は今頃授業中だ。野球部の練習には行っているのだろうか。あれから、部のみんなとちゃんと話せているのだろうか。彼女とは……うまくいっているのか。

 何かお土産を買いたいけれど、まだ選べずにいた。それに、自分がお土産を渡したりして、匡の彼女に誤解されても困るかもしれない。


「九条はもうお土産買った?」


 そんな時耳に入ってきた、穂香と帆鷹の会話。


「別に、いっかなぁと思って」


「バイト先とか、買わなくていいの?」


「店長も、気遣うなって言ってたしな」


「でもでも、それは建前であって……」


「あ、あれか。悠李さんへのお土産、俺に一緒に選んで欲しいとか?」


「違うし! なんであたしがっ」