雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~

 国際通りから歩いて約十五分ほどの波の上ビーチ。そこに着くまでに三人でタコライスとブルーシールアイスを食べた。

 穂香の奢りだとは言っていたが、結局は仲良くワリカンという事になり、穂香はホッと胸を撫で下ろした。


「やっぱ沖縄サイコーだね!」


 店を出た穂香が、うーんと背伸びをして言った。千咲希はそれに笑って頷いたが、帆鷹はいつもの冷めた口調で言い放つ。


「さっきまで財布落として、死にそうな顔してたくせに」


「見つかったんだからいいの! いや、ほんと、九条には感謝してる。神様、仏樣、九条樣!」


「並べないで。俺、神も仏も信じてないから」


「えー!」


 相変わらずの塩対応に、千咲希は笑いを堪える。それでも、穂香が本当に楽しそうで千咲希は安心した。気を遣って二人の一歩後ろを歩きながら、千咲希は匡の事を考えていた。