雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~

「もしかして、俺らが付き合ってるとか思ってる?」


「ち、違うのっ?」


「違うよ」


 あっさりと否定され、穂香はポカンと口を開けてしまう。


「一緒に歩いてただけで付き合ってるとか、発想が小学生並みだな」


「だって、野原さんに呼び出されたりしてたし、告白されたのかと思って……」

 
 唇を尖らせて言う穂香に対して、帆鷹はやや呆れ顔で小さく笑う。


「相談されてただけ。野原の彼氏と俺が中学の時仲良かったから」


「そ、そうなんだ? へぇー」


「なぁ、ところで、残りの自由時間どうする?」 


 帆鷹は千咲希に向かってそう尋ねたが、千咲希は視線をそのまま穂香に移すと、意味ありげに微笑んだ。