雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~

「そう……だったんだ……」


「うん。だから……私は春翔を責められない。そんな資格ないの」


「でも、でもさ! 千咲希は気になってはいたけど、それだけでしょ? 関根っちは二股してたんだよ?」  


 俯いて伏し目がちになる千咲希に、穂香は更に続けた。


「で……その、気になる人って……」
  

「あっ……うん……」


「ごめん。言いたくないなら、言わなくていいから」


「ううん。穂香には聞いてほしい」


 薄く笑んだ千咲希に、穂香は心なしかテーブルに身を乗り出した。