帰り支度を整えた穂香は、帆鷹と一緒にファミレスを出た。花火大会が終わり、帰宅する人々が、通りを歩いている。
「花火大会、終わったんだね」
独り言みたくこぼした穂香に、帆鷹が横顔のまま訊いた。
「ホントは行きたかった?」
「行きたかったけど、行く相手もいないし」
「長原は……あっ、彼氏か」
「そういうこと」
そんな会話を帆鷹としていた穂香は、通りすがりのカップルに目を奪われる。
――関根っち!?
でもそれは一瞬で。振り返ってもよくわからない。何より隣にいた女の子は、千咲希ではなかった。
「どうかした?」
帆鷹に訊かれ、穂香は何でもないと首を振る。そもそも千咲希と一緒にいるはずの春翔が、ここにいるわけがない。
――きっと見間違いだよね?
気のせいだとすんなり片付けて、全く気に留める事もない穂香だった。
「花火大会、終わったんだね」
独り言みたくこぼした穂香に、帆鷹が横顔のまま訊いた。
「ホントは行きたかった?」
「行きたかったけど、行く相手もいないし」
「長原は……あっ、彼氏か」
「そういうこと」
そんな会話を帆鷹としていた穂香は、通りすがりのカップルに目を奪われる。
――関根っち!?
でもそれは一瞬で。振り返ってもよくわからない。何より隣にいた女の子は、千咲希ではなかった。
「どうかした?」
帆鷹に訊かれ、穂香は何でもないと首を振る。そもそも千咲希と一緒にいるはずの春翔が、ここにいるわけがない。
――きっと見間違いだよね?
気のせいだとすんなり片付けて、全く気に留める事もない穂香だった。



