雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~

「穂香、知り合いだったの?」


 驚き顔で訊いた千咲希に、穂香はテヘヘと照れ笑いした。


「顔と名前を一方的に知ってるってだけ」


「もー。穂香ってばー」


 名前を口にした穂香より、何だか千咲希の方が恥ずかしくなってくる。悠李に向かって思わず頭を下げた千咲希に、穂香も慌てて頭を下げた。

 そんな二人のやりとりに、悠李は小さく吹き出す。


「気にしなくていいよ。一方的に知ってもらってるとか、逆に嬉しいし?」


 基本ソフト対応の悠李に、穂香が目をキラキラさせて言った。