雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~

「その日、休みたいってヤツ多くて。俺ガッツリシフト組まれてた」


「そうなんだ……」


 二人の会話を聞いていた穂香は、意気消沈して項垂れる。


「なんで?」


「あ、ううん。どうするのかな〜? と思って」


「それだけで呼んだのかよ?」


 帆鷹は呆れたように溜め息をついて、向こうへ行ってしまった。千咲希は、項垂れる穂香に、両手を合わせごめんね? と謝る。


「他の女の子と行くんじゃないって事だけでもわかって良かったよ。ちょっと安心した」


 穂香はそう言って、うんうんと頷いた。