雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~

 ドリンクバーコーナーに行っても、接客している帆鷹をガン見する穂香。千咲希はそんな風になれる穂香をうらやましく思った。


「千咲希は、関根っちと行くんでしょ? 花火大会」


 席に戻るなりそう訊かれ、千咲希は小さく頷く。


「一応」


「いいなぁ〜アタシも行きたいなぁ……」


「誘ってみれば? せっかく来たんだし」


「えぇ? 無理無理! ぜーったい無理!」


 顔を真っ赤にして全力で否定する穂香に、千咲希はイタズラ心が湧いた。