「先約って……?」
「クラスの奴」
「そっか……。そうなんだ……」
残念そうに項垂れる萌果をよそに、律樹は戸惑いでいっぱいだった。
――まだ誘ってもないのに……何言ってんだ俺は……。
そんな律樹の横顔に、萌果は胸騒ぎを覚える。
――お兄ちゃん、花火大会、誰と行くの……?
いつもならすんなり訊けるのに、訊くのが怖くて声にならない。
二人はそこから、いつになく言葉少なに、家までの道のりを歩いた。
「クラスの奴」
「そっか……。そうなんだ……」
残念そうに項垂れる萌果をよそに、律樹は戸惑いでいっぱいだった。
――まだ誘ってもないのに……何言ってんだ俺は……。
そんな律樹の横顔に、萌果は胸騒ぎを覚える。
――お兄ちゃん、花火大会、誰と行くの……?
いつもならすんなり訊けるのに、訊くのが怖くて声にならない。
二人はそこから、いつになく言葉少なに、家までの道のりを歩いた。



