八月三日。律樹は十四時過ぎに最寄り駅に着いた。キャリーケースを引きずりながら改札を出たところで、目に留まったのは掲示板のポスター。
――花火大会……か……。
心でポツリ呟きながら、不意に那子が浮かぶ。
――もし誘ったら……桜川は来てくれるだろうか……?
そんな疑問は、萌果の声に掻き消された。
「お兄ちゃん!! お帰り~」
「ただいま。わざわざ駅に迎えにこなくても良かったのに」
「お兄ちゃんだって、萌果の事迎えに来てくれるでしょ? それと同じだもん」
無邪気に笑う萌果に、律樹はそれ以上、何も言う気が起きなくなる。律樹にとって萌果は、いくつになっても、可愛い妹なのだ。
――花火大会……か……。
心でポツリ呟きながら、不意に那子が浮かぶ。
――もし誘ったら……桜川は来てくれるだろうか……?
そんな疑問は、萌果の声に掻き消された。
「お兄ちゃん!! お帰り~」
「ただいま。わざわざ駅に迎えにこなくても良かったのに」
「お兄ちゃんだって、萌果の事迎えに来てくれるでしょ? それと同じだもん」
無邪気に笑う萌果に、律樹はそれ以上、何も言う気が起きなくなる。律樹にとって萌果は、いくつになっても、可愛い妹なのだ。



