雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~

「お前の場合、わかりやす過ぎ」


 クックッとおかしそうに笑う帆鷹。否定できない新太は少々ムッとしたが、思い出したように言った。



「そうだ、あの子エビ高だって言ってた! ってか、言ってねーな。でも反応がそうだった!」


「は? どゆこと?」


「俺がエビ高だって言った時、あっ! みたいな顔したんだよ。あれはぜってーそうだ」


「ふーん、で、名前とか訊いた?」


「いや、訊く前に帆鷹に呼ばれたから……」


「訊いてない訳ね。学年も?」


「……訊いてない」


 帆鷹はわざとらしく溜め息をついてみせてから、ポンポンと新太の肩を叩いた。