雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~

 ライブハウスを出た新太は、鼻息も荒く帆鷹に語り始めた。


「なっ? 最高だったろ?」


「んー、やっぱよくわかんねぇ」


「その割には結構ノッてなかった?」


「場の空気読んだだけ」


 予想はしていたが、やはり気の無い帆鷹にガッカリしつつ、新太はさっきの女の子の顔を思い浮かべていた。


「なぁ」


「んー?」


「今、あの子の事考えてんだろ?」


「あの子って?」


 帆鷹はニヤリとしながら、新太の肩に手をやる。


「ガチなファンだよな、眼帯してたし」


「……恋愛に興味ないくせして、なんでわかんだよ!」