君依存

「結局、先輩は……」

自分のために岳が来てくれたとわかったころには、すっかり岳の姿はなくなっていた。

徐々に顔がほてり始めた。

「先輩が……私に……?」

混乱しながらも、急いで体育館に向かおうとした。

ガラガラ

「つ、堤君?」