手にした卵ドーナッツを見ながら「俺が行く必要があったのか?」と真一に尋ねた。 「俺は、あそこまで行けなかったんだ。二人いれば二分の一の確率で、話すことができるだろ?」 と、得意げに話した。 「話すったって、ありゃ会話じゃないぞ?それに、俺には全く関係ないことだ」 買った卵ドーナッツをほおばりながら言った。 「うまいな、これ」