君依存

「おい、すげぇ人だな」

「だな。早くいって来いよ」

「ダメだ、岳も一緒に行くんだ」

「は?あほか。俺は弁当持ってんだよ」

「はいはい。じゃ、行くぞ」

絶対行かない!真一は、なんとしても俺をあの人ごみに連れて行こうとしている。

「あ、湊先輩だ」

「ほんとだ、今日はラッキーだね」

ほら。またこうなる。だから昼休みはうろうろしたくないんだ。