君依存

遠藤さんは、掴んでいる僕の手を見てる。

タイミングよくどっかの男子たちが遠藤さんの目の前を駆け足で通り過ぎていった。

「ちゃんと前を見てないと、ぶつかるよ」

腕を離したくなかったけど、これ以上持ってたら、怪しまれてしまう。

ゆっくり腕を離し、遠藤さんと一緒に昼ご飯を買いに、人ごみの中に入っていった。