君依存


「あ、」

「あ、遠藤さん」

「つ、堤君」

すごく驚いた顔をしている。

平然を装ってるつもりだけど、僕の心臓の音、聞こえてないかな…

一緒に人ごみの中に向かってると、隅の方が何やら騒がしくて、思わず目がいってしまった。

遠藤さんが話しかけてくれてたのに、なぜだかそこから目が離せなかった。

体育の授業の時遠藤さんに話しかけてた人だ。