ふみかはりこのおでこをつついた。 「今日はあきらめて、販売日の明後日、またいこう。今度はダッシュで」 にっこり笑って、りこの口に卵焼きを突っ込んだ。 「あ、そういえば……」 りこは、卵焼きを口にいれたまま話を始めた。 「あんた、堤君と何話してたの?」 お茶を飲んでいたふみかは、むせ返りお茶をこぼした。 「そんな驚くこと?」 あたりを見回している、ふみかを見ながら首を傾げた。