「あ」 はたと思いだして、湊先輩がいた場所に視線をやるが、当然そこに先輩の姿はなかった。 -----。 「で?」 りこは、相当ご立腹。 「ごめんってば……」 ふみかはりこの前で手を合わせて平謝り。 「私がもたもたしてたから、これしかなかったの……」 そう言って机の上に置いたのは、卵のサンドイッチだった。