「うん、にやけてた」

堤君が薄ら微笑んでる……

その微笑み、吸い込まれそう……

堤君は、そう言って私と同じところを見ようとした。

そっちは見ちゃダメ!!

「あぁ!!!」

思わず堤君の前に大きく手をあげて、視界を遮った。