真一もいないことだし、ちょっと遠回りをして、あいつの体育の姿でも見て冷やかしてやろうか……

「こりゃ重症だな」

足を止め、見に行こうと思ったけど、授業もあるし、真一にまた何か突っ込まれても、もう回避できる自信がない。

諦めて教科書だけ取りに戻り、大人しく戻ることにした。

「ん?」