君依存


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「岳、なんで不機嫌な顔してるんだ?」

第二体育館に戻ってきた岳を迎えた真一は、ニヤニヤしながら話し掛けた。

「ふみかちゃん、いなかったか?」

「うるせぇ。試合に集中しろって」

「まだ当分先だろ?な、いなかったのか?」

「いたよ」

「あ?いたのにそんな不機嫌な顔してるのか?」

「俺が嫉妬するなんて……」

「嫉妬?」

「なんでんもねぇっ」

岳は、そっぽを向いてしまった。


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