君依存

後ろからコツンッと頭をたたかれ振り返ると、湊先輩がタオルを頭に巻いた状態で立っていた。

「お前、早くも浮気かよ」

「う、浮気って!!」

フッと笑いながらふみかの隣に座り込んだ。

「ここ、涼しいな」

ふみかは、体育座りをし直し、そっぽを向いた。

「こんなところで何してるんだ?」

「せ、先輩こそ」

「あ?俺は、偵察だ偵察。もう俺たち、一試合終わってるし」

「何の偵察ですか?ここは一、二年生しかいないですよ。先輩のライバルたちは、向こうの第二体育館じゃないですか」