君依存

反対側は、一年生の男子が試合をしていた。

「すごい女子の量……あの子が人気なのかな……」

そこにも、ひときわ目立つ子が注目を浴びていた。

「本条君頑張ってぇ!!」

「本条君かっこいぃ~!!」

タオルを回しながら、女子たちが声をかけている。

「あの子、本条君って言うんだ。かっこいいなぁ……」

ふみかは、つい本条君の華麗な動きに見とれてしまった。