君依存

「ごめんねぇ~悪い子じゃないんだけど、今県大会近いから、ちょっとピリピリしてるみたいで」

それだけが理由じゃないことくらい、マネージャーさんの態度で、濱田先輩もわかってるけど、私に気を使ってるみたいだった。

「もうすぐですもんね……」

「悪い、ちょっと弟から電話が来てた」

慌てた様子で更衣室から出てきた湊先輩は、異様な雰囲気に固まった。

「あ?何?」

「なんでもないよぉ~。行こうぜ、暑いから、かき氷でも食いに行かね?」

「それ、いいですね!!」

りこが濱田先輩の提案に賛成し、四人でかき氷を食べに行くことにした。