担任は、私の方を見て、名簿にチェックを入れていた。

「で、さ。私に考えがあるんだけど」

りこは、話をそらすように適当に話題を作った。

「考え?」

うん、と深く頷くりこ。

「体育祭でさ、あんた、先輩に告白したら?」

「はい!???」

思わず大きな声を出して、立ち上がった私は、クラスの注目の的になってしまった。