一瞬声が出なくなった。 先生の先生の弟さんは寝たきりで 車椅子に寝ていた。 『うちの生徒。月島はなさんだよ』 そう先生が私を紹介すると、 腕を微かに持ち上げて返事をした。 『可愛いだろ?』 なんて先生が笑いながら言うと、 首が右に傾いた。 『そうか、おまえ面食いだな』 そんな和やかな会話が、家族という感じが して羨ましかった。