『ほいっ』 そう言って前島が私に参考書を渡してきた。 「ありがとうございます」 『暗いから気を付けて帰れよ』 前島はそう言うと、私の帰り道とは逆方向を歩いていく。 『それとさあ、頑張り過ぎるの2乗はなーんだ?』 急な言葉に目が泳ぐ。 『ゆっくり考えたらいいよ』 見たことない優しい顔に心がホッコリした。