学校に着いてから、私はクラスの違う涼太に手を振り、親友の澪と話していた。
「バッカだねぇ!
そんなことないって。
涼太くん、優しいじゃん。
それに、悠里のこと大好きだしね!」
………バカって…
『そうだといいんだけどね…?
やっぱりからかわれてる気もするんだよね。
元カノと仲良いみたいだし。』
そう。
涼太は別れたにも関わらず、そして私という彼女がいるのにも関わらず、電話したり2人で遊びに行ったりしている。
「うわ〜。元カノ、名前なんだっけ?」
『葉月ちゃん。西川葉月。』
「あー、西川さんはまだ涼太くんのこと好きなの?」
………それが大事なんだよね。
『…わかんない』
可愛い子で、勉強ができてスタイルも抜群。
そんな葉月ちゃんは、涼太と付き合う前からモテまくっていた。
葉月ちゃんにライバル視されたら、威圧で負けちゃうよ……

