明日の空はどんな色だろう。

「ありが…と」

翔の手をつかみ、自転車の後ろに乗る。

「腕、俺の腹に回せよ」

「あっ、うん」

腕をそっと遠慮がちに回す。
私のその行動を見た翔は前を向いた。

「んじゃ、学校までピャーと行っちまおうか!」

「うん!」

ぎゅっ…
腕の力を強くする。
いっつもそうだ。翔はなんだかんだで優しくて。

「翔」

「ん?」

「いい彼女作ってね」

「お前が言うな、彼氏いない歴=年齢」

「見てなよ!いい彼氏作ってやるし!」

「おーおー、寝言は寝て言え」