「ん、なにか」


カウンターに座った彼が不思議そうに私をみた。


無意識に見つめていたらしい


「えぇと…私のこと、覚えてませんかね?」


繋げる言葉が見つからなくて、会心の一撃を投げつけた


彼はきりっとした眉をひそめた。


どうやらボウル…


「お名前は?」


彼が糸口を探ろうと名前を聞いてきた