「ここはもう少し右上がりだ」


その手は暖かくて、安心感があった
先生は手取り足取り教えてくれる先生だった



「聞いてるか?」




いつの間にか先生が私の手を握っていた

しかも後ろに回りこんでいて振り向けば顔が数センチの距離だ


「あ、ああ、はい」


私は驚いて体が動けなくなった


びっくりした。