「あー次移動かー、めんど…」


穂詩は重い腰を持ち上げた


「あれ、南風は選択なんだっけ」

「書道だよー」


「まじか」と一言こぼすと「絶対美術の方がらくでしょー」と花薫は言った


「一時間習字なんて苦痛でしかない…」


穂詩は顔をこわばらせた


花薫と穂詩は同じ選択、美術だ


私はというと書道


小さい頃に習い事としてやっていたから少し腕には自信がある。