「えっ…、きゃっ……!」
「危ないっ!!」
白杖をただの杖と勘違いしたナンパ男の1人が、杠の腕を掴み強引に立たせようとした。
触れられると、ましてや引っ張られると思っていなかった杠はバランスを崩す。
「お前ら、警察に……」
「やっべ……!」
「行くぞっ!」
尻餅を付きながらも寸前で杠を抱きとめた靱の怒りのこもった声と目に、ナンパ男2人は足早に逃げて行った。
「……ったくあいつら。ユーハちゃん、怪我してない?」
「うん、大丈……っ!」
「どこか痛い?見た目、血は出てないんだが……」
「足、捻ったみたい。」
バランスを崩した時に捻ったらしい。
「…あいつら探し出して警察に」
「靱さん。軽くだから大丈夫よ。」
それでも気になる靱はフェスティバルのスタッフに事情を話し、貰った湿布を杠の足首に貼る。
「靱さんは心配性ね。」
「捻挫は甘くみない方がいいから。」
「ありがとう。…ジュースぬるくなっちゃったね。ごめんなさい。」
「ユーハちゃんのせいじゃないから。」
全部ナンパ男2人のせいなので、杠が気にすることではない。
「危ないっ!!」
白杖をただの杖と勘違いしたナンパ男の1人が、杠の腕を掴み強引に立たせようとした。
触れられると、ましてや引っ張られると思っていなかった杠はバランスを崩す。
「お前ら、警察に……」
「やっべ……!」
「行くぞっ!」
尻餅を付きながらも寸前で杠を抱きとめた靱の怒りのこもった声と目に、ナンパ男2人は足早に逃げて行った。
「……ったくあいつら。ユーハちゃん、怪我してない?」
「うん、大丈……っ!」
「どこか痛い?見た目、血は出てないんだが……」
「足、捻ったみたい。」
バランスを崩した時に捻ったらしい。
「…あいつら探し出して警察に」
「靱さん。軽くだから大丈夫よ。」
それでも気になる靱はフェスティバルのスタッフに事情を話し、貰った湿布を杠の足首に貼る。
「靱さんは心配性ね。」
「捻挫は甘くみない方がいいから。」
「ありがとう。…ジュースぬるくなっちゃったね。ごめんなさい。」
「ユーハちゃんのせいじゃないから。」
全部ナンパ男2人のせいなので、杠が気にすることではない。



